先日、ウェブで気になった子を見つけたんだ。プロフィール写真は笑顔が可愛くて、チャットで少し話した感じも悪くなかった。こういうプラットフォームだと、リアルで会うなんてまずありえないって分かってる。でも、ふとしたきっかけで「会ってみない?」って流れになったんだよ。別に神様が導いたわけでもないし、運命とか信じてない。ただ、好奇心と勢いだけで動いた結果さ。
場所は新宿の喫茶店。待ち合わせの時間になって、現れたのは写真とは別人のような子だった。いや、別人ってわけじゃないんだろうけど、加工の力って怖いね。笑顔は確かに可愛かったけど、どこか疲れた雰囲気が漂ってた。まあ、こっちだって完璧な人間じゃないから、見た目だけで判断するつもりはなかったよ。
で、話してみたんだ。最初は当たり障りのない話題で、天気とか最近のニュースとか。でも、なんか噛み合わない。彼女の返事はそっけなくて、こっちが質問しても「ふーん」とか「そうなんだ」くらいしか返ってこない。ウェブのチャットだとあんなに楽しそうだったのに、リアルだと全然別人みたい。向こうもこっちに興味なさそうで、スマホばっかりいじってるし。
しまいには「ねえ、正直に言うとさ、こういう出会いってあんまり期待してなかったんだよね」って彼女から切り出された。いや、お前が会おうって言ったんだろって内心ツッコミつつ、「まあ、そうだよね」って苦笑いで返すしかなかった。そこから会話は完全に途切れて、30分くらいで解散。喫茶店のコーヒー代だけが無駄になった気分だよ。
結局、ウェブで見る子とリアルで会う子って、全然別物なんだなって実感した。プロフィールに載ってる明るい笑顔とか、チャットでの軽快なやりとりって、全部作り物に近いのかもしれない。別に奇跡とか信じてないし、失敗したって割り切れるけどさ。次からはもう少し慎重に動こうと思う。こんな話、笑いものかもしれないけど、誰かの参考になればいいかな。