俺さ、アニメで覚えた口説き文句で女の子にアタックしてたんだけど、見事に玉砕したよ。シチュエーションは完璧だったんだぜ。夜のチャットルームで、ちょっとムーディーな雰囲気。相手は可愛い声で笑っててさ、俺のテンションも上がってた。そこで決め台詞だ。「お前は俺のヒロインだ。この物語の主役は二人でいいよな?」って、アニメの主人公みたいにキメ顔で打ったわけ。結果?「え、アニメの見すぎじゃない?」って冷たく返されて、そのまま退出された。マジで画面の前で固まったわ。
でもさ、そこで諦める俺じゃねえ。失敗したって次に繋がる何かがあるはずだろ。考えてみりゃ、俺のあの台詞、確かにキザすぎた。アニメじゃカッコいいシーンでも、現実じゃ空気読めてねえって感じだよな。相手の反応見る限り、もっと自然に、相手のペースに合わせたほうが良かったのかもって今は思う。アニメの口説きってのはテンプレでしかないからさ、それをそのままぶっこむんじゃなくて、自分の言葉でアレンジしないと刺さらねえんだよな。
それで思い出したんだけど、前に別の子と話してた時、俺が「好きなアニメのキャラみたいにさ、お前の笑顔守りたいわ」って言ったら、意外とウケてたんだよ。あの時はガチで照れてたっぽいし、ちょっと会話が弾んだ。失敗と成功の差って、多分タイミングと相手との空気感なんだろうな。アニメ仕込みでも、ちゃんと相手見て調整すりゃ武器になるってことだ。
だからさ、次はもっとスマートに行くぜ。失敗したってへこたれねえ。玉砕したこの経験を生かして、ちゃんと相手に響く言葉選んでやる。アニメの口説きだろうがなんだろうが、俺なりに磨いて、次こそはチャット越しでも相手の心つかんでみせるよ。諦めるなんて選択肢、俺の辞書にはねえからな。失敗しても這い上がる。それが俺のスタイルだぜ。