いやー、あの夜はほんと将棋で言うところの「詰み」だったね。ネットで知り合った子と初めて会う約束してさ、場所は渋谷のいつもの交差点あたり。プロフィールだとめっちゃ可愛くて、やりとりも悪くなかったから、こっちもちょっと期待してたわけ。で、待ち合わせの時間にちゃんと行ったんだけど、向こうが30分遅刻。まぁ、東京じゃよくあることだし、こっちもゲーム感覚で「初手は様子見」って感じで待ってた。
やっと来たと思ったら、写真と全然違う子が立っててさ。いや、別に見た目だけで判断するタイプじゃないけど、あまりにも違いすぎて頭の中で「飛車落ちかよ」って思った。とりあえず挨拶して、カフェ入って話してみたんだけど、会話が全然続かない。こっちが話題振っても「うん」とか「そうなんだ」しか返ってこないから、まるで将棋の駒を動かしても相手が指さないみたいな状況。仕方ないから、最近ハマってる花札の話でもしてみようかと思ったけど、そもそも興味なさそうで空気読めてなかった俺の負け。
結局1時間くらいで切り上げて、「じゃあまたね」って言って別れたけど、お互いその気ゼロだったのは明白。帰り道、スマホでX見ながら「これが東京のリアルかぁ」って苦笑いしてた。失敗の原因を考えると、まずチャットの段階でちゃんと相手のノリとか合うか見極めないとダメだね。あと、会う前にビデオ通話でもしてれば、写真とのギャップに驚かなくて済んだかもしれない。次はさ、ちゃんと「角交換」くらいの軽いジャブから始めて、様子見つつ次の手考えるわ。将棋もピックアップも、やっぱ戦略が大事だね。失敗した夜の教訓、次に活かすしかないよな。