東京の夜ってさ、なんか変な囁き方するよね。「ナンパ成功はカレーの隠し味と一緒だよ」って、いやいや、カレー食べてる場合じゃないだろって思うけど、よく考えたら確かに隠し味って大事だよな。街歩いてるとき、女の子に声かけるタイミングもさ、まさにその隠し味みたいなもんじゃない?ルーだけじゃ味気ないし、具材だけじゃ物足りない。そこに何か「ピリッ」とした一撃が欲しいわけよ。
俺、最近気づいたんだけど、成功する奴ってさ、なんか変なリズム持ってるんだよね。普通に「ねえ、今何時?」とか聞くんじゃなくて、突然「この街のネオンって君の目より眩しいね」とか言っちゃう奴。あれ、頭おかしいだろって思うけど、意外と女の子笑うんだよ。東京の夜って、そういうイカれたノリが許される空気あるよね。新宿の雑踏とか、渋谷のスクランブルとか、みんなちょっと正気を失ってる瞬間あるじゃん。そこでまともな会話しようとする方が逆に負けなんだよ。
でさ、カレーの隠し味って何だと思う?俺はチョコレート入れる派なんだけど、人によってはコーヒーとか、果ては醤油ドバドバとかさ。ナンパも一緒でさ、正解なんてないんだよ。ある日突然、駅前で「君の笑顔が俺のWi-Fiより繋がるよ」とか言ったら、なぜか連絡先交換できたし。意味わかんねえだろ?でも東京の夜ってそういう意味不明な成功を許してくれる。ガイドブック読んでも載ってない、ネットで検索しても出てこない、なんかふわっとした「運命のスパイス」が落ちてる瞬間があるんだよ。
たださ、一つだけ言えるのは、隠し味入れすぎるとカレーぐちゃぐちゃになるみたいに、ナンパもやりすぎるとただの変人になっちゃうってこと。俺、前に「君の瞳に東京タワー映ってるよ」とか言ったら、ガチでドン引きされて逃げられたからな。あの時は夜の囁き聞き間違えたわ。まあでも、その失敗も含めて東京の夜って面白いよな。次はどんな隠し味見つけられるか、毎日が実験だよ。