服ってさ、ただの布じゃないよね。哲学なんだよ。着るたびに自分をどう見せるか、どう感じるかを選んでる。スーツを着ると背筋が伸びるって言うけど、あれって形が気持ちを引き締めるからだと思う。逆に、ゆるいシャツに袖を通すと、肩の力が抜けて自然と笑顔がこぼれる。服装ってのは、そういう内面の鏡なんだ。
自信ってどこから来るかって考えると、やっぱり色気と繋がってる気がする。黒の革ジャンを羽織ったときのちょっとした不良っぽさとか、赤い靴を履いたときの「今日はいけるぜ」感って、自分を演出する楽しさがあるよね。日本の美意識って、控えめだけど主張があるスタイルが得意じゃない? たとえば、着物の帯一本で個性が際立つみたいなさ。派手すぎないのに、ちゃんと目を引く。あれって計算されてるんだよな。
俺、最近思うんだけど、服って「着る」だけじゃなくて「纏う」ものだよ。空気感とか雰囲気まで一緒に纏っちゃう。白いシャツ一枚でも、アイロンかけてピシッと着れば「仕事できる男」になれるし、シワシワで着れば「昨日飲みすぎた男」にしか見えない。結局、自信ってその人が服に何を込めるかで決まるんじゃないかな。色気も一緒。女の子と話すときだって、服が自分の代わりにちょっとしたウィンクしてくれるような、そんな選び方が大事だと思う。
でさ、日本のファッションって奥深いよね。季節ごとに素材が変わったり、色味で遊び心出したり。春の桜色のカーディガンとか、秋の深緑のコートとかさ、自然とリンクしてる感じがたまらない。俺はそれ見てると、自分もその流れに乗りたくなるんだよ。服に合わせて歩き方まで変わるっていうか。哲学って言うと大げさかもしれないけど、服って生き方そのものだよな。自信も色気も、そこから滲み出てくるものなんじゃないかって、最近しみじみ思うよ。