昨日、師匠と一緒に街に繰り出してナンパ修行してきた。俺、気合い入れて「今日は絶対成果出すぞ!」って意気込んでたんだけど、結果はまあ…予想通りというか。3時間歩き回って、声かけた女の子は5人。そのうち4人は「ごめんなさい、急いでるんで」で終了。残りの1人はちょっと立ち止まってくれたけど、「えっと、私、彼氏いるんで…」って苦笑いされて撤退。完敗だよ。
で、帰りに師匠と飯食いながら反省会。俺が「どうすればもっとうまくいくかな?」って聞いたら、師匠、ニヤッと笑ってこう言うわけ。「君はまだカタログスペックだね」。カタログスペックって何だよ!って思わず突っ込んだら、「見た目は悪くないし、スペック的には合格点。でもさ、女の子を引きつける"実走行性能"が足りないんだよ」だって。車の中古査定かよって笑ったけど、確かに言い得て妙だなって。
考えてみれば、俺のナンパってまだまだ「型」にはまってるだけなんだよね。師匠曰く、「君の声かけ、台本読んでるみたいだよ。もっと自分の味を出さないと」。確かに「こんにちは、お時間いいですか?」とかテンプレすぎるか。でもさ、いきなり個性全開で「君の笑顔が今日の俺のハイライトだよ!」とか言ったら、それはそれで引かれそうで怖いし。どうやって「実走行性能」上げればいいんだろうね。
師匠はその後も「ナンパはスペックじゃない、心の馬力だ」とか「女の子はカタログじゃなくて走り心地で選ぶんだよ」とか、車ネタで例えまくってた。しまいには「君、次はマニュアル車並みのギアチェンジ見せてくれよ」とか言い出して、俺もう笑うしかなかったよ。けどさ、師匠のアドバイス、ふざけてるみたいで結構刺さるんだよね。次はもっと自分を出して、街で「試乗」してもらえるくらいのナンパ目指してみるか。失敗してもネタになるし、まあ気楽にやってみるよ。