東京の夜って、なんか無敵な気分になるよな。ネオンの光、ビルの隙間から漏れる雑音、全部が「今夜こそ何か起こるぜ」って囁いてくる。でもさ、ウェブカムの画面越しだと、その魔法も半減するんだよな。俺、こないだやらかした話、聞いてくれよ。
新宿のバーで飲んだ勢いで、夜中にウェブカムサイトに飛び込んだんだ。プロフィールもテキトーに「東京のナイトハンター」とか書いて、調子こいてた。で、めっちゃ可愛い子とマッチしたんだよ。画面越しに笑顔がキラキラしてて、「こりゃイケる!」って脳みそが暴走。自己紹介から飛ばして、「今すぐ新宿で会おうぜ!」とか言い出しちゃった。いや、冷静に考えりゃわかるだろ? ウェブカムでいきなりリアル誘うとか、怪しさMAXじゃん。
案の定、相手のテンション急降下。なんか「え、急すぎない?」みたいな空気になって、俺、焦って変なジョーク連発。サムライの話とか、なぜかラーメンの蘊蓄とか、めっちゃスベった。最後は「またね」って一言で切られた。画面暗くなって、自分のダサい顔が映ってるの見て、死にたくなったわ。
でもな、そこで学んだんだよ。ウェブカムって、リアルと同じで空気読まなきゃダメなんだな。いきなり突っ走るより、相手のペースに合わせて、ちょっとずつ距離詰める方がいい。あと、酒飲んで勢いで入るとか、自爆ボタン押してるようなもん。次はちゃんとプラン立てて、余裕もって話すわ。
そういや、あのサイト、いろんな子がいて面白いよな。プロフィールちゃんと読んで、共通の話題振ってみると、意外と会話弾むぜ。失敗したやつ、ここでリベンジのコツ掴んでこいよ。東京の夜はまだ終わんねえぞ。次はお前らのスベり話、聞かせてくれ!