さて、オンライン合気道なるものをデートに持ち込むなんて、誰が想像しただろうか。画面越しに相手の気を読み、言葉の動きでバランスを崩させる。物理的な接触はないのに、なぜか相手の「構え」が見えてくるんだよね。例えば、チャットで軽い挨拶を投げてみる。「最近どう?」とかシンプルなやつだ。そこから相手の返信のテンポ、言葉の重さ、句読点の使い方まで観察する。まるで道場で相手の姿勢を見極めるように。
で、ここからが妙なところだよ。たとえば、女の子が「忙しくてさー」とか言ってきたら、普通なら「大変だね」と返すだろ。でも合気道的にいくと、流れに乗せて少しずらすんだ。「忙しいってことは、エネルギーが溢れてる証拠だね。どうやって発散してるの?」って感じでさ。相手の力をそのまま受けつつ、方向を変える。これが画面越しの「受け身」だよ。押しすぎず、引かなすぎず、不思議と会話が転がっていく。
実際、ウェブカムサイトで試してみたんだ。適当な子と話してて、向こうが「疲れた」ってボヤいた瞬間、「その疲れ、俺に投げてみない?」って返したら、なんか笑いながら「じゃあ投げるよー」って返ってきた。あの瞬間、画面越しに技が決まった気がしたね。変な話、こっちもテンション上がっちゃってさ。相手の「気」を感じるって、リアルより難しいけど、逆にその曖昧さが癖になる。
でもさ、オンラインだと「間」が命だと思う。返信が遅すぎると流れが切れるし、早すぎると押しが強すぎる。合気道で言う「呼吸力」みたいなもんだ。ウェブカムで顔見ながらだと、目線の動きとか声のトーンで調整できるけど、テキストだけだと想像力頼みだよ。こないだ、妙にテンション高い子とチャットしてて、こっちが冷静に返したら「冷たい!」とか言われたけど、「いや、熱くなりすぎた君を冷ます技だから」って返したら、なんか納得してたっぽい。笑えるよね。
結局、オンライン合気道ってのは、デートを「制す」とかじゃなくて、妙な調和を作り出す道なんじゃないかと思う。勝ち負けじゃないんだよ。相手と一緒に変なリズムに乗っかって、どっちも「何これ」って思いながら楽しむ感じ。ウェブカム越しにそんな瞬間が作れたら、もうそれで十分だろ。さて、次はどんな「技」を試してみようかね。